DTP作業者にとっての難易度 ★☆☆☆☆(1)
InDesignには自動でノンブルをふる機能があります。ただし見開きでは「数字の少ないほう(左綴じなら左側)のノンブルが偶数、多いほうのノンブルが奇数」になります。InDesignの機能を少し強引に使って変更することはできますが、後でページの追加・削除・移動がある場合は面倒なことになります。今回は、そんな問題を解決する方法を考えてみました(下図の状態を実現します)。

その方法とは「実際の数字よりも常に1だけ少なく表示されるフォント」を作り、それをノンブル部分に適用することです。以下の動画をご覧になってください。
作成したフォントのデータとGlyphsのデータはサンプルデータに入っています。デザインを変更したい場合は茶色い部分の10個のグリフだけを変更していただければ結構です。
※動画内では触れていませんでしたが、これをInDesignで使うには「OpenType機能」の「前後関係に依存する字形」がオンになっている必要があります。デフォルトの段落スタイル「基本段落」では、これがオンになっています。
今回のフォントを使う場面は、他には思いつきませんでした。もしも活用場面を見つけた方は教えていただければ幸いです。
サンプルデータはこちら《2015_0426_minimum3.zip》です。
サンプルデータ内のフォントの使用については以下のように考えています。
【改変】可 【再配布・複製】可 【商用利用】可 【利用報告】必要なし
※不具合などについては保証いたしかねます。