»表記・読み
- ポストスクリプトカラー管理…ぽすとすくりぷとからーかんり
- ポストスクリプトカラーマネジメント…ぽすとすくりぷとからーまねじめんと
- PSカラー管理…ぴーえすからーかんり(ぽすとすくりぷとからーかんり)
»解説
ポストスクリプトカラー管理とは、カラーマネージメントを出力先の機器のカラースペースで行うための機能です。PSカラー管理・ポストスクリプトカラーマネジメントとも呼ばれます。
ポストスクリプトカラー管理は出力機が対応していない(もしくは無効にしてある)場合もありますので、あらかじめ事前の打ち合わせが必要になります。このため作業工程が煩雑になることも否めません。
また、ポストスクリプトカラー管理はIllustratorで画像を埋め込む場合にも影響してくることもありますので、取り扱いには十分注意が必要です。
»実例
これは正しい出力イメージ(制作者が意図したイメージ)の図です。
これはポストスクリプトカラー管理の情報が含まれていた場合の図です(イメージ)。
ポストスクリプトカラー管理の情報が含まれていると、出力時のRIPでカラー変換が行われ、作成時のカラーと仕上がりのカラーが異なって出力される場合があり、意図したイメージと異なる場合があります。(RIPの設定によってポストスクリプトカラー管理の扱われ方が異なります)
また、プリンターによってはポストスクリプトカラー管理の情報が含まれていても、カラー変換が行われないで出力される場合があり、実際の印刷時には色が変わってしまったなどトラブルの原因となることがあります。
»例
C100で指定したカラーがポストスクリプトカラー管理によって出力される時にC98M3という値に変換された、というようにデータのカラーと出力のカラーが異なることがあります。
»意図せぬエラーの回避のために
ポストスクリプトカラー管理の情報を含めないで保存する場合はPhotoshopでEPS保存する際に、「ポストスクリプトカラー管理」のチェックを入れないで保存してください。
▲画面はPhotoshop 5.0です。
Photoshop CCでは「ポストスクリプトカラーマネジメント」となっています。ここにチェックを入れないで保存してください。
▲画面はPhotoshop CCです。