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DTP・印刷用語集ブログ: 裁ち落とし・断ち落とし・断ち切り・塗り足し・ドブ

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表記・読み

  • 裁ち落とし...たちおとし
  • 断ち落とし...たちおとし
  • 断ち切り...たちきり
  • 塗り足し...ぬりたし
  • ドブ...どぶ

解説

裁ち落としの領域は原則的に仕上がりの断裁時に切り落とされる部分ですが、断裁時に紙のズレが発生した場合の予備の領域です。裁ち落としは断ち落としとも書き、ドブ・裁ち切り(断ち切り)ともいいます。

裁ち落としの領域がないと、断裁時に紙がずれた場合に(何も印刷されていない)紙色が出てしまいます。断裁は1枚1枚断裁するわけではなく、数百枚~千枚の紙を機械で押さえてまとめて断裁します。このため断裁時にわずかにずれる場合があります。



A:裁ち落としの領域は通常、内トンボと外トンボの領域を指し、仕上がりから3mm程度外側を意味します。下の図では濃いマゼンタの色の部分が裁ち落としの領域になります。

B:紙の端に写真や塗りを置く場合は、この裁ち落としの領域一杯まで、写真や塗りを配置してください。


また、仕上がり線の内側3mmより外側†1文字を置かない方が無難です。断裁時の紙のズレで文字が欠けてしまうことを防ぐことができます。仕上がり線の内側3mmまでが印刷安全領域といえます。上の図では薄いイエローの色の部分が印刷安全領域になります。

▲画像をクリックすると拡大されます


下の図のように、外トンボを結んだ直線を引くか、ガイドを引いておくと、裁ち落としを意識した制作ができます。ガイドにしない場合は、入稿時には線の色を「なし」にして入稿してください。



参考動画「印刷物を断裁する様子」

  • †1: 図では、薄いイエローの外側(シアンのカラーの部分)~断ち落としの領域まで

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