リフローで制作したInDesignドキュメントがあり、これをリフロータイプのKindle化する案件があったので、制作メモ。
InDesignから直接Kindle書き出しはできない
過去には、Kindle書き出すを行うInDesign用のプラグインがありましたが、CS6までの対応で、ずっとアップデートされていません。
Kindle制作には、Kindle Previewerを使う
Kindle PreviewerにEPUBをドラッグ&ドロップすると、Kindleコンテンツ(.mobi)に変換されます。
EPUBがバリッド(=エラーがない状態)でないと変換されません。
Sigil.appだと、[ツール]メニューの[FlightCrewでEPUBを検証]が役立ちます。
書き出したKindleコンテンツは、Mac OS X上のKindle.appで確認できます。
Kindle Previewerは、OS X El Capitanに未対応
AmazonからダウンロードできるKindle Previewerの最新版は、OS X El Capitanには未対応です。
Kindle Previewer Patch.appをダウンロードしてパッチを当てると動きます。
InDesignからのEPUB書き出し
InDesignからのEPUB書き出しは、CC 2015でも楽勝とは行きません。相当手を加える必要があります。
- [段落スタイルの編集]ダイアログボックスの[タグを書き出し]で[タグ]を設定する
- 索引は、語句でなく、ページ番号にリンクがついてしまうため、リフロータイプのEPUBでは使いものにならない
- 画像変換があまりキレイでない… 面倒でも、Photoshop等で最適化書き出しを行うのが理想
- InDesignのフレームはdiv要素に変換される(が、枠などの表現はできない)
途中までがんばっていたのですが、ゴミが多すぎて、自分でコーディングした方が早い、と気付きました。
次回は『でんでんコンバーター』などの利用を検討したいです。
その他、メモ
- 表に罫線を付けるには、<table border="1">のように設定する
- iPadのKindleでは、段落の1行目インデントがついてしまう。また、ひろげても行間が狭い。
まとめ(ワークフロー)
Sigilは開発が止まっているとのことですが、バリデートのために入れてみました。