CC 2018では、PDFのアクセシビリティに関しての機能が強化されています。
・Altテキスト:以前は、InDesignのネイティブオブジェクトとグラフィックを図としてタグ付けすることはできませんでした。CC 2018では、グラフィックに追加されるaltテキストがタグ付きPDFに書き出され、対応するaltテキストがスクリーンリーダーによってグラフィック用に読み取られます。
・脚注のサポート:タグ付きPDFで、脚注の適切なタグ付けがサポートされるようになりました。
・アンカー付きテキストフレームとアンカー付きグループのタグ付け:以前は使用できなかったアンカー付きオブジェクトのタグ付けサポートが追加されました。書き出したPDFで、アンカー付きテキストフレームとアンカー付きグループのタグを取得できるようになりました。
・マスターページのタグ付け:マスターページ上のページオブジェクトは書き出したPDFでタグ付けできず、AcrobatのコンテンツパネルでArtifactタグが必要です。マスターページのアイテムをオーバーライドすると、書き出したPDFにページアイテムのタグが表示されます。
・索引のタグ付け:以前は、索引を作成できましたが、索引のタグをPDFに書き出すことはできませんでした。CC 2018では、これが可能になり、以前は段落にロールマッピングされていた索引のタグ付けが、索引のみにマッピングされるようになりました。
・リストタグの言語:以前は、書き出したPDFでリストタグの言語は、初期設定で英語でした。適切なリストの言語が、ユーザーが設定した内容に従って、タグ付きPDFに書き出されるようになりました。
・リストのタグ付け:以前は、ネストされたリストのタグ構造がプライマリリストのLBodyに含まれ、読み上げが正しく行われていませんでしたが、ネストされたリストが正しい構造でタグ付けされるようになりました。
・キャプションのタグ付け:ライブキャプションのタグ付けがサポートされるようになりました。ライブキャプション機能を使用して図にキャプションを付けると、キャプションタグがFigureタグの子として配置されます。
・目次:以前は段落のタグ付けにマッピングされていた目次のタグ付け構造がサポートされています。また、ハイパーリンクを含む目次にはタグが必須となっています。