InDesignでは「書式メニュー」の「スペースの挿入」から様々なスペースが挿入可能です。
それらの字幅や挙動について、色々と気になることがありましたので、少し調べてみましたので、。
その結果をここに公開しておきます。
一般的な全角スペース(和字間隔)・半角スペース(英文スペース)および件のメニューから挿入されるスペース類は「書式メニュー」の「制御文字を表示」*1をONにしておくと目視で確認できます。
- フォントに依存しない字幅をもつスペースは「国」と「国」の間に全角分になるように複数入力してあります
- 例えば1/3スペースは3個、細いスペースは1/8幅なので8個…前後の2文字と合わせて3文字分の幅になっています
- 半角スペース(欧文スペース)の字幅はフォントに依存します…決して半角幅ではありません
右に例示してある文字列は「オブジェクトメニュー/オブジェクトサイズの調整」から「フレームを内容に合わせる」としてあります(以下の画像では1列目)。
その幅を少しでも狭くすると……(右例2列目)
欧文スペースと和字間隔以外は、内容すべてがオーバーフローとなりますので、前後の文字と「分割禁止」となっていると判断できます。
また、末尾の「国」を削除して文字+スペースのみにし(右例3列目)、
左揃えの状態でフレーム幅を文字サイズと同等とすると……(右例4列目)
和字間隔以外は、オーバーフローとなりませんので、行末吸収されると判断できます。
※但し、欧文スペース以外は行中では分割禁止となりますので、実質的には段落末ではということなのですが…まぁ、普通は削除しますよね。
※もちろん、「全角スペースの行末吸収=ON」なら「和字間隔も」ということになります。
●以下のスペースの字幅はフォントに依存します。
「数字の間隔」と「句読点等の間隔」は英数字とピリオド/コンマなどの字幅(フォントに依存)と同等となりますので、以下のような数字の桁合わせなどの場合に重宝します(もちろん表組み内でも有効)。
- タブの設定自体に問題はありますが、例示のためとご勘弁ください……
次の4種は基本的な字幅(フォントに依存)は同じですが、挙動にやや差異があります。
■(欧文スペース以外の)分散禁止スペース2種とフラッシュスペースは前後の単語(文字)と分割禁止(行末/行頭に分割されない)…
■分散禁止スペース(固定幅)は前後の単語(文字)と分離禁止(行長調整のアキを挿入しない)…
■フラッシュスペースは行長調整のアキを一手に引き受ける…
…ということが、以下の画像から判断できるでしょう。
左の一番下の色付け部分は間違っています…その次のスペースが正…- 画像を修正し差し替えました(2015.12.29)
このため、フラッシュスペースは以前にtweetした以下のような用途にも利用可能です。
…InDesignの「フラッシュスペース」…調整を一手に引き受けるような感じ… pic.twitter.com/WIKEkHneBM
— なんでやねんDTP/おぢん (@works014) 2015, 12月 1
*1:先の画像の一番下の項目