InDesignにプリセットされている「文字組アキ量設定」では、どの設定でも以下のようになっています。
つまり、「和字間隔の前後」と「括弧類の内側」には設定値に齟齬が発生しています。
これは、私の配付している「文字組アキ量設定」でもずっとそのママ、どのように弄っていいのかの判断を避けていたからです*1。
この結果どのようになるのかは以下の作例をご覧いただけばお判りになるでしょう。
アキの配分は以下のようになってしまっています。
で、ちょっと考えてみました。
まず、それぞれの問題のある部分の最大値を「0%」に……
次に、最大値を「100%」に……
ここから比較的すんなり答えが導き出されました。
つまり、括弧類の内側は「0%」とし、和字間隔の前後は「100%」とすればいいのではないかと……
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デフォルトで括弧類の前後のアキが異なってしまうバグについては、InDesignの文字組みアキ量設定の4大バグ末尾の「●隠されたアキ量の問題」を参照ください。
なお、このバグの回避については夢彦さんのtweetに全面的にお世話になりました。記して感謝の意を表しておきます。
*1:最小値にマイナスを設定し、「調整量を優先」と併用することで、殆どの場合「追い込み処理」がされることになる…ということも理由のひとつではありますが…