先頃(2017.11.08)、モリサワさんの2017年の新書体が使用可能となりました。
その中に、縦組みで連綿体が使用できる「みちくさ」というユニークな書体があります(参照→「みちくさの使い方」)。
- 上記リンク先、一度は目を通して頭に入れておいた方がいいでしょう(各デザインのセットの主な字形の相違いなど…)
- 当該ページ末尾にて「連綿体と代替字形の一覧」というpdfが公開されています (2017.11.14追記)
で、少し触ってみたのですがところ、基本的には【デザインのセット1】=「自動的に連綿体を有効にする」*1を適用し、変更したい部分はその適用を解除した上で、目的の【デザインのセット】を適用し直す*2という使い方でいいのでしょうが、各字形の差を字形パネルで確認しようとしてもかなりの無理がありましたので、連綿体などが一覧できるpdfを作成しました。
必要な方は、下のリンク先からダウンロードしてご参照ください(アイコンクリックがベター)。
→ michikusa_hw_new.zip
※2種類同梱…twitter上で公開したのとほぼ一緒ですが、少しだけ補足しました
さらにもひとつ作成しました…50音順:モリサワさんのpdfを参考に同じような仕様で、情報を追加して…(2017.11.16追記)
→ michikusa_50on.pdf
内容は、
各「デザインのセット」毎の一覧のファイル(michikusa_set-ichiran.pdf)
と、
字形パネルで「すべての字形」を表示した状態での並びがわかるファイル(michikusa_CID3000+.pdf)
です。
また、以下のような注意点なども少し掲載しています。
- まあ、書体の性格上ジャスティファイ(行頭行末揃え)で使うことも少ないとは思いますが…
そして、追加したpdfは以下のように50音順に【デザインのセット】の差が一覧できます。(2017.11.16追記)
お役に立てれば幸いです。
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少し追試…フォント名にAPとあるので(ペア)カーニングも設定されているハズです(以下の例文では判りませんでしたが…)。で、手動でカーニング調整をした際の挙動が気になって追試してみましたが、連綿体に変更されている部分の文字間には手動でのカーニング調整は効かず*3、その塊の後ろに影響が出るということが判りました。(この部分 2017.11.14追記)
- 画像中の「−500em」は間違い、正しくは「−500/1000em」です…ご勘弁くださいませ
(以下、画像2点追加 2017.11.16)
- 画像を観察すると、「ま・な」の一画目の入り方、「な・に・く・と」などの終筆部に作成時の苦労がしのばれます…
- 挙動が朧気ながら見えてきました…やはり基本は【デザインのセット1=自動的に連綿体を有効にする】から適宜変更するのがいいでしょうね…
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ついでに…「デザインのセット」に関する説明をInDesignのヘルプからキャプチャ……(なお、CC2018以降は「スタイルのセット」となっているようです)
*1:「自動的に連綿体を有効にする」はIllustratorの場合は「デザインのバリエーション」同等かと思いますが、その他の【デザインのセット】との関係は検証していません
*2:解除の必要性について…【デザインのセット】は同時にいくつか適用できる仕様になっており、どれが優位になるのかわかりませんでしたので…そのあたりもpdfに例示してあります…
*3:効いて連綿体が解除されると予想していたのですが…