InDesignの「フレームグリッド」で作業していると、グリッドからテキストがズレて2行分になってしまって困ってしまうことが度々起こりますね(これが初心者さんがフレームグリッドを嫌うというか、避ける理由のひとつでもあると思っていたりもしますが…)。
その原因は主にグリッド設定より大きな文字が入る場合で、よく遭遇する例としては、フレームグリッドの1行目にグリッド設定より大きな文字が入るとズレて2行取りのようになりますし、フレームの最終行に入ると1行分のアキが発生し、さらに次のフレームの先頭が2行取りになってしまうというようなことがあります。
その回避方法として、手っ取り早いのは「1行取り」とする方法があります。まあ、これが一般的に行われていることでしょう。
でも、もひとつ方法がありますが、これが意外と知られていないようですし、案外簡単な方法ですので紹介しておこうと思います。
大きくしたい理由は様々でしょうが、よくあるのは「欧文フォント部分」を「正規表現スタイル」を利用して「フォントを変更してサイズを少し大きくする」というようなことですね。
で、そのもひとつの方法というのは…文字サイズの変更を文字サイズそのものではなく「グリッド設定に対する%で指定」し、「文字の比率を基準に行の高さを調整」のチェックを外すという方法。これを文字スタイルとして登録しておいて適用すればすんなりとズレは解消されます。*1
※他には「テキストフレーム設定」の「ベースラインオプション/先頭ベースライン位置」を弄る方法もありますが、1行目の問題は回避できても、最終行に入る際の問題は、「グリッド揃え」や「文字揃え」との絡みで解決できない場合がありますので、却下ですね。
*1:「文字の比率を基準に行の高さを調整」のチェックは「フレームグリッド」ではデフォルトでONになっています