・均一に塗ったはずの水のムラを可視化する。
・目で見ると湿っていないのに、何処に水が付いているのか可視化したい。
・湿り具合を可視化したい。
などのお悩み。
さてどうするか。
水の吸収波長は、1450nmにある。 O-Hの吸収波長だ。
そこで、λ=1450nmの バンドパスフィルタを付けて画像をスキャンすれば良い。
さっそくやってみた。
上は、λ=550nm(緑色)、オルソスキャナによる 1200ppi画像。9,746x5,263pixel (5千万画素)
下は、λ=1455nm(近赤外線)、 InGaS(インジウムガリウムヒ素)カメラによる 150ppi画像。1,000 x 512 pixel (51万画素)
InGaSカメラのほうは、まだ シェーディング補正が機能していないので、ちょっとスジっぽいけど
水の吸収波長で画像を撮ると ひと目で 水が最も濃くでていることが判る。
※ InGaSカメラ:波長 0.9〜1.7μmに感度を有する。水は、1.45μmに吸収波長が存在する。
以上
追記)
1200ppi とは、0.021mmの分解を意味する。
先の可視画像を拡大すると、ミシンオイルのちょっと上に、糸くずが見える。
視力1.0の人が、300mmで観察する時の分解能が、291ppiくらい。
若い女性でも、至近距離100mmでピントが合うとしても、900ppiくらい。
なので、裸眼では見分けられない光学解像度が、1200ppiだね。