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kin: 便利な便利な検索置換1

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お久しぶりの更新です。
突然ですが、AI使いのためのID講座を再開します。自分がInDesignすっかり忘れてしまっているのでリハビリがてらと、CS5以降の機能もおさらいしておかないと…。ということで始めまーす。

さて、便利な便利な検索置換ということですが、Illustratorにも検索置換はあります。
しかし、選択範囲を絞れず、検索できない文字あり、属性の変更も出来ず。正直言って、実務で使うのは厳しいです。

↑シンプル is ベスト?



内容的には一般的なテキストエディタにも劣る機能で、無いよりはマシというレベルのものでしょう。Adobeさん的にはIllustratorは文字を組むソフトでは無いというメッセージなのかもしれません。

↑これ、Jedit。正規表現も使えます。




ではInDesignではどうでしょう。
範囲の指定、属性の指定、正規表現、字形変換、オブジェクト、文字種変換などが使用できます。

↑ちょっと大きいですが、見やすくまとまっています。



はい、「圧倒的」です。わかりやすく例えるならIllustratorの検索置換が地球連邦軍のボール、InDesignはジオン軍のビグ・ザムです。

↑圧倒的すぎ。



InDesignは文字を主体に扱うソフトなので、文字に強いのは当たり前です。でも所詮は標準の検索置換でしょ、と思うかもしれませんが、あなどってはいけません。InDesignの検索置換は文字の置き換えどころの騒ぎではありません。もしもこれが有料プラグインだったとしても買ってしまうことでしょう。

何が凄いのか、では解説いたしましょう。

まず、文字種の検索と属性変換。
Illustratorではズバリ「テキスト」を「テキスト」への変換しかできません。
例えば全角数字を半角数字にするとしましょう。
Illustratorでは数字を検索するにしても0から9までの10種類を検索する場合、10回検索する必要があります。

しかし、InDesignは文字種の検索ができるので、検索文字列右の@からプルダウンで「ワイルドカード>数字」を選ぶだけで検索できます。そして属性の変更が可能なので、数字のみ等幅二分字形にすれば簡単に数字のみ半角字形にできます(半角数字に置換したわけではありませんが許してください^^)。

↑一撃…。


また、文字でなく属性を別の属性に変えたり、属性を絞って文字を検索したりと組み合わせ次第で様々な検索置換が可能になります。

↑黒い文字をマゼンタにできる。


↑小塚明朝Rのビグザムという文字列のみ削除。


えっ!? なにそれすげー!と思った方、まだまだ続きます。なんせビグ・ザムですから。まだ爪の先っちょですよ。

さて、突然ですが卵の黄身と白身を分けるのにどうしますか?
二つに割った殻を使って交互に入れ替え白身を落としていきますか?

不器用な人は殻の端に引っ掛けて黄身をが割ってしまったり、スルリと黄身が落ちたりしますね。でもそんなとき卵の黄身分け器があればその上で卵を割るだけ。
その「卵の黄身分け器」が正規表現です。はい、そこビグ・ザムどこ行ったとかは言わない。

例えば通常の検索置換ではCO2を一度下付きにして、下付き属性のCOを正体に戻します。しかし、肯定後読み「(?<=CO)2」を使えばCOに続く2だけを検索して下付きに置換できます。

↑COに続く2のみ属性変更できる。


他にも段落先頭の中黒を●に変えるとか、( )内の文字のみ級下げとかも簡単にできます。

更に、段落スタイルへの置換は、段落内の文字やパターンがが一つでもマッチすれば置換できます。どういうことかというと、1-1、1-2などで始まる項見出しを「^\d+\-\d+」でマッチさせて見出しスタイルへ置換するだけで文中の項見出しのスタイル適用が完了します。数字のケタが増えても、たとえ100箇所あっても1回の操作ですんでしまいます。

↑段落スタイルに置換すれば、一部分マッチするだけで段落全体に適用できる。


この辺でやっとビグ・ザムの腰(?)あたりでしょうか。

つづく、のか。









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